アジア総括事業部長 今西です。
福島県喜多方に行ってきました。
チェンライでの山岳民族の循環支援で始まったケナフ事業 の技術を提供して下さっている(株)ハートプラザの 高久先生を尋ねてです。
我々、国際環境蘇生基金代表の高橋と彼の会社「空都」の ムッチャ頭の切れる技術担当者トドちゃんと一緒でした。
ケナフと云う半年で4mになる麻系の草からナノカーボン とナノセルロースを取り出すプロジェクトです。
今回見せて貰ったのはナノカーボンを潤滑油の中に入れ 摩擦係数を半減させた商品です。
摩擦係数が半減するので、燃費も上がるし、機械の寿命も 大幅にアップします。
通常、オイルにカーボンの粉を入れると沈殿してしまい 逆に機械の寿命を縮めてしまいますが、
ナノ(10の マイナス8乗)まで小さくしているので、沈まずに ずっとオイルの中で浮遊しているんです。
ちなみにナノメートルとは10億分の1メートル 10のマイナス9乗で原子が0.1ナノぐらい マイクロは10のマイナス6乗です。
写真2枚目の一番左がナノカーボンのオイル 真ん中が10のマイナス5乗ぐらいの沈殿してしまう
マイクロカーボン入りのオイル 一番右がケナフから取り出したリグニンから抽出した カーボンです。←タイで作るのはこれです。
このナノカーボン、現状ではグラム当たり金よりも高い ので、そんな事には使えません。
でも一年草のケナフから取り出したナノカーボンなので 廉価に出来る商品です。
今まで色んなマユツバ物のオイル添加剤が有りましたが 比べ物にならないです。
きちんとデーターもエビデンスも 取っており、某T社さんと共同特許も取ってますし。
環境への配慮から今後ヨーロッパでの車の規制が大変厳しく なりますが、
このオイルを使うだけでクリアーしてしまう 程の優れもの
日本でもこれから製品化していきますし、タイを含めた アセアンでも販売していきますよ。
ケナフ栽培は福島県の農産物が風評被害で売れない事を 憂いて高久先生が農家にケナフを作って貰い、
コメ等の農産物よりも高い金額で買い取ってあげれれば、と始めた物です。
同面積なら森の数倍のCO2を吸収する地球環境にも とっても良い植物なんです。